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54才の留学生

先日、映画館でWest Side Story を見てきた。

1900年代半ばのオリジナルではなく、スティーブン・スピルバーグ監督によってリリースされたミュージカル映画だ。

不朽の名作に新たな視点と付加価値を加え、自身の解釈を表現していくことは、巨匠にとっても大きな挑戦だっただろう。

コケることは、許されないプレッシャー。。。

誰もが知って愛しているオリジナル。。。

ニューヨークを舞台に Jets と Sharks の二つの対立するグループ

躍動する湧き上がるエネルギー

何よりも勝る「愛」

これらは過去の産物ではない。

作品批評は専門家に任せるとして、一人の映画ファンとして私はこの瞬間を楽しんだ。

コロナの影響があり、通常の1/3以下の観客だ。

しかもその8割を高齢の映画ファンが埋める。

互いに転ばないよう支えあいながら、座席へと向かう。

普段は、滅多に外に出る事は無いんじゃないかと思える様な足取りだ。

しかし、自分の目で映画館で観たいというエネルギーは沸点に達している。

外見は年を重ねて機能的には少し後退しているが、内面から溢れ出ているパワーには、強ささえ感じられた。

彼らの映画鑑賞スタイルは現代の若者と違っていた。

何十回も観たであろうお気に入りのシーンや、

セリフも歌も覚えたであろう登場人物が出てくると、

ブロードウェーの劇場にいるかと思う程、

拍手や歓声が上がる。

スクリーンの向こう側のキャストのセリフに” YES!” と掛け合いが始まる。

教会で牧師さんとのコール・アンド・レスポンスのように。

そして、涙。

最後のエンドロールは名前の列挙に対し最大限のリスペクトを拍手でおくる。

半世紀前の感動そのままに楽しむ彼らのストーリーを垣間見たような気がした。

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