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54才の留学生

こんな形で、UCLAの恩恵を受けるとは思わなかったけれど…..

痛い! 頭が痛い!!

いつもの片頭痛とはなんか違う….

そう言えば、突然視野の一部が幕が下りた様になったことが数日前にある….

学校の授業を早退し、UCLAのERに駆け込んだ。

眼科、主治医、再び眼科、再びEmergency。

この3日間で何度自分の症状と既往歴について説明しただろうか。

軽く20回は超える。まるで英語テスト。

ドクターも検査の人も受付の人も、一様に病状を聞いてくる。

「どうして受診したのか、自分で説明してみて~~」

カルテに頼らず自分の責任においてという認識が患者と病院関係者双方に徹底されている。

そして細かく分業化されている。

また、一つ一つのプロセスに移るのに大変時間がかかる。

テレビドラマの「ER 」さながらコードブルーのアナウンスで緊張が走る。

MRI待ちの私のベッドのすぐ横で救急車から運ばれた人はそのままオペ準備へ。

権威のあるドクターの「静かに!」の一声に大勢の若手研修生は固唾をのんで手元に集中する。

幾度となく繰り返される光景。

ここで、人間の “ いのち ” が目に見えるような気がした。

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