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54才の留学生

花を贈る習慣が欧米の文化の中では、日常的なシーンで見受けられる。

それに対して、日本では、お誕生日、母の日、卒業式、発表会、開店祝い、記念日、昇進や異動日。。。

など、何か特別な節目の時にお花を贈るのが一般的だ。

春らしくなってきたここLAでは、可愛い色とりどりの花たちがスーパーの店先に並ぶ。

日頃から花を贈り慣れているので、年中、スーパーのお花コーナーは賑わっているが、

とりわけこの時期は、黄色、ピンク、赤、白、紫。。。と目を楽しませてくれる。

お花畑を連想できるほど盛況だ。

12レーンほどあるレジのうち、オープンしているのが、8レーン

更にそのうちの6レーンで花束をカートに入れている消費者を発見!!

自宅用に購入している人も多いようだ。

世界情勢は混とんとしているが、各個人の心の余裕、人生に対するスタンスの違いを感じた。

長蛇の列というわけでもなく、それぞれのラインで2~3人が並んでいる状況下で、

8レーン中6レーンでというのは、スゴイと何度も振り返って見ていた。

そしてレジの順番がきた。

担当の彼女は手際よく商品のバーコードをスキャンしレジ袋要るかどうか確認したあとで、

「私、あなたの笑顔 好きよ!」

” I like your smile.”

と、にっこりとこちらを向いて言った。

このフレーズは日本語より英語の方がしっくりくる。

日本語だと「ありがとうございました。またのご来店を」ぐらいの意味までを含むものなのかも知れないが、

単純に、ストレートに言ってもらって悪い気はしない。

いや、むしろこの一言で、私はこの日一番の嬉しい気分になった。

こんなスーパーでの他愛もない日々の出来事が楽しいLAライフの基盤を作っていく。

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